LGBTかどうか、からの現在の自分

さて、本当のLGBTの人からしたら所詮自分はにわかだったのだろうか?そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないです。

『本当の』と仮に書いてみましたがきっと何が本当なのかは定義出来ない事だと思います。

でも葛藤していた当時、オタクと言う要素も被っている自分は所謂『男装レイヤー』でLGBTです、みたいな人間はにわかだろ、と思っていました。
今もその考えは抜けては居ないと思いますし、でもきっと自分も他の人から見たらにわかであったのだろうと、そんな風に思ってます。


自分が自身の性を男だと思っていた間、女性物の服は殆ど着ませんでした。
年齢で言うと高校を卒業した位からその思いは特に強くなりました。理由は制服から解放され、親からも解放されたからです。
自分は男になりたい、そう思っていても大っぴらに主張したり戦ったりが嫌だった自分は特に何もする事も無くボーイッシュな女の子としての位置付けでいました。

しかしいざ社会に出て自身で働き親元から離れてこれでやっと波風立てずに好きに出来ると思っていました。
それまでスポブラだったのをトラシャツ(ナベシャツ)、を買って、好きな服が自分の好きなシルエットで着れて嬉しかったです。
寧ろそれまでどうしていたのか思い出せませんし、実を言うと今も9.5割方トラシャツです。下はボクサーパンツで。
自分を男だと思った状態で胸が有るのに男物の服を着るのが違和感が有りました。鏡の前に立つのが嫌でした。
でもペタンコになった胸で鏡の前に立つと自信が持てた気がしました、それは多分今も少なからず有ると思います。

ショートカットに留まっていた所から最大三ミリまで髪を切ったりもしました。胸さえ無ければそこまでしても違和感が無く、本当に好きな様に自分のコーディネートを出来る事が嬉しかったです。

(※自分なりの美的拘りがあり、胸が有ってハードな男物は似合わないし、胸が有るのに極端な短髪はなんだか変に感じました)


当時就職する気は無くアルバイトを探しましたが男女の制服の違いの無い所を探すか、面接の時にトランスジェンダーなので男性の制服で働かせて貰えませんかと話をしました。
自身を男だと思っているので女性更衣室みたいなものも苦手でしたし、苦手なのは今も変わらないと思います。避けられるなら避けたいですし、トラシャツを着てボクサーパンツを履いていて女性更衣室で着替えるのはキマズイと言うか何か聞かれたら嫌だしめんどくさいし、と言うのは結局現在も変わりません。
ただ今は女性で現場の人間と言う特殊さもあって現場で動き易いし、とか胸が有ると作業着似合わないしとか、テキトーに答えればいいやと思っていますし突っ込んで来る無粋な人間もいません。
どうせ同じ施工会社とは言え内勤の女性達からしたら自分なんか完全に感覚の違う生き物でしょうし。職種自体大概の女性からしたら理解不能だろうと思うので他の理解不能要素が増えた所で痛くも痒くも無いと言う感覚でしょうか。

当時ナベバーにも行ってみました。そう言う事に悩んでいる人間との横の繋がりは有りませんでしたが、欲しいとも思いませんでした。
でも軽くでいいから知ってみたいと思って歌舞伎町の完全に工事済みオンリーのかのナンバーワンキャバ系列のナベバーと二丁目のノンオペ有りのナベバーにも行ってみました。

どちらでも特に自分の性に関する事は話さなかったと思います。


手術はお金が有ればしたかったです。でも女か男か以前に追っていた夢が困難を要するで有ろう事からも元々工事は諦めていました。
それは自分が女性だと無意識下で気付いていてだからこそ熱が持て無かったのかどうか、そこに対する考察はまた別の機会にしたいと思います。

しかし仮にお金の問題がクリアだとして手術をするのかしないのか、したら後悔しないのか、それは深刻では無いにしろ何度も考えたと思います。

現在あの頃そこまで思いきらなくて良かったと思うかどうかも実は分かりません。
今も決して『普通の女性』では有りませんし、有る目的以外女性でいたい、とも思いません。
その感覚についても次の機会に致します。


もう少し焦点を絞って細かく書く記事への前フリが長くなってしまいましたが今回この位で締めたいと思います。



文章を書くって楽しいですが難しいですね。